池本克之です。
最近、転職を希望する人の動機の中に
「先輩たちを見ていると
あんな風にはなりたくない」
という声が増えているようだ。
同じ職場の先輩や上司を見ていると
何か物足りなく感じる。
自分が目指している方向性とは違う。
憧れる存在ではない。
このようなことが原因で
人材が企業から流出している。
自分の将来を考えた時に、
一番わかりやすいのは
同じ職場にいる上司や先輩の姿だろう。
その姿を見て、
将来の自分をイメージするものだ。
しかし、それが
なりたい姿、ありたい姿では
なかったりすると、
将来に希望がもてず
転職を考えるきっかけになる。
これは、非常に勿体無いことだ。
では、このようなことを防ぐためには
何が必要になるのだろうか?
それが、ロールモデルの存在だ。
人が成長していくためには、
チャレンジするチャンスを与えたり、
新しいことを学ぶためのチャンスを
与えることが重要だ。
しかし、どんなチャンスを与えても
いかにポテンシャルが高い人で
あったとしても、
本人のエンジンがかからなければ
それを成長に繋げることはできない。
そして、そのエンジンをかける
重要な鍵になるのが
ロールモデルの存在だ。
「頑張れば自分もあんなふうになれる」
という、目に見える目標である。
メンバーがお互いの学びを共有しつつ、
チーム全体が進化していくのが
組織の理想形だ。
こうした
ラーニング・オーガニゼーションを
築くには、
やはりチームの中にスーパースター的
ロールモデルがいたほうがいい。
雑誌やテレビを通して知る
誰かではなく、
今、自分の目の前に
目指したい姿があるというのは
すごく刺激になる。
また、日々の仕事の
モチベーションにも繋がる。
そして、その刺激を
成長に繋げるためには、
その人が何をやってきたのかを
きちんと伝えることが大切だ。
明確な目標をもって
仕事に臨んできたとか、
周囲のアドバイスを素直に聴いて
実践してきたとか、
ハードルの高い仕事にも
リスクを取ってチャレンジした、
などなど。
単にその人がやってきたことを
真似るのではなく、
逆算の思考や仕事に臨む姿勢など、
成功の本質を学べるように
リーダーが導くことが大切になる。
例えば、
「毎朝7時に出社した」ことを
真似るのではなく、
なぜ7時に出社したのか?
その時間を使って何をしたのか?
そのロジックにこそ
学ぶべきことがたくさんある。
そして、それを吸収し、
実際に部下自身が行動することで
さらに成長に繋げることが
できるようになるのだ。
今は、転職を希望する人の動機に
「先輩たちを見ていると
あんな風にはなりたくない」
という声が増えている。
もちろん、
最初は有望な人材だったのが
長年勤務しているうちに
そうなってしまったという場合もある。
もしも、あなたの会社の社員が
そうなっているのであれば、
自社の人材育成を見直す必要があるだろう。
だが、すでにあなたの会社に
ロールモデルの存在がいるのであれば、
その人が何をやってきたのかを
きちんと部下に伝える機会を作ってほしい。
それが、ムダな人材の流出を防ぎ、
あなたの会社に長く定着してくれる
きっかけになるだろう。
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