池本克之です。
「7つの習慣」の第3の習慣に、
「重要事項を優先させる」というのがある。
僕ら人間は、
ついつい緊急性が高いものに
多くの時間を使いがちになる。
例えば、締め切り直前のタスクや
クレームへの対応などだ。
もちろん、これらも重要ではある。
特に、クレームなどは
お客様に迷惑をかけているので
今すぐに解決しなければならないことだ。
しかし、人生の中には
緊急ではないが重要なものがいくつもある。
例えば、人間関係作りだったり
準備や計画、健康を維持するための
運動だったりだ。
実際、僕も第3の習慣の
「重要事項を優先させる」というのには賛成で、
それが仕事であれば
緊急度よりも重要度を優先させるべきだ
と考えている。
そして、それは
自分の仕事だけではなく、
部下に任せる仕事も同じだ。
上司の中には、
ついつい納期が迫っている資料を
部下に作成させたり、
締め切りが明日に迫っている経費精算の
書類を作ることを
お願いする人もいるだろう。
すると、部下も必死になって
やり遂げようとする。
特に、素直な人は
言われたことはすべてしようと
するだろう。
しかし、緊急度が高いものばかりを
お願いしていると、
部下自身が重要だと考えているものに
時間を使えなくなってしまう。
すると、それが原因でストレスがたまり
気持ちに余裕がなくなって
仕事へのモチベーションも低くなりやすい。
もちろん、短期的にみれば
納期が迫っている資料を部下に
作成させた方が
目先の利益には繋がるのかもしれない。
だが、長期的にみると
部下を成長させた方が
ゆくゆくは企業に大きな利益を
もたらすようになるのだ。
目の前の仕事を人に任せるのは
誰にでもできる。
だからこそ、
上司は部下に目の前の緊急度が高い
仕事ばかりをさせるのではなく、
緊急度は低くても
重要度の高い仕事をさせるように
しなければならない。
例えば、今までは自分が
バックアップしていた仕事を
部下1人に任せる、
あるいは、今までよりも大きな取引先の
担当を任せるなどだ。
最初は、少し不安があるだろう。
しかし、部下のステップアップのために
必要な仕事というものがある。
これから先、部下が成長して
あなたがしている重要な仕事を
もっと任せられるように、
そして、それによって
上司であるあなたの時間を作り出すために、
あえて今こそ大変な道を選ぶ。
そうした仕事の任せ方をぜひ考えて、
実践してほしい。
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