池本克之です。
アイデム人と仕事研究所が、
「採用面接での
あなたの悩み・課題は?」
というテーマで
アンケート調査を実施した。
その結果、最も多かったのが、
「応募者の本来の性格や
人間性を見抜くのが難しい」
という回答だった。
面接に来ている応募者は
採用されたいので、
自分を良く見せようとする。
少なからず面接の場面では
「自分が最も良く見える」ように
仮面を被っていることが多いだろう。
しかし、その仮面の部分だけを見て
採用してしまっては、
後々痛い目にあうこともある。
私自身、
ドクターシーラボの社長に
就任したばかりの頃は、
「スキル重視」で採用していた。
輝かしいキャリアを積んできた人や、
英語力がある人など、
能力の高い人を集めようとしていたのだ。
しかし、
優秀な人材は引く手あまたなので、
ほとんど採用には至らず、
なんとか入ってもらえても
思ったような活躍をしてくれない
というのが続いた。
急場しのぎの採用だったこともあって、
私と価値観が合わない人が
少なからずいたのだ。
私が指示してもすぐに動かない。
仕事の進め方を理解してくれない。
他のメンバーと反りが合わない。
結果、彼らを「教育」するために
自分の時間を使うことが増え、
それまで以上に
負担が重くなってしまったのだ。
「何のために採用したのか…」
と、大きく落胆したことを覚えている。
あなたも、
似たような経験をお持ちかもしれない。
しかし、
「いやぁ、また失敗したよ。
とんだ見込み違いだった」
と、頭をかいて終わりにできないのが、
この問題の難しいところだ。
では、一体どうすれば
候補者の人間性の部分を見極めることが
できるのだろうか?
どうすれば、
自社の価値観と近い人を
採用することができるのだろう?
第一のポイントは、
社長が自らの価値観を明確にすることだ。
自分の考え方や行動パターンを
自己分析した上で、
様々なシチュエーションを設定して、
「私ならこうする」
という答えを用意しておく。
そうして質問リストを作り、
チームのメンバー候補者と面接する。
ここで第二のポイント。
社長の価値観と候補者の価値観が
合うかどうかを実際に照らし合わせていく。
作った質問リストをもとに、一つひとつ
「あなたなら、どう考えますか?
どう行動しますか?」
と質問を投げかけていくのだ。
一致点が多ければ価値観が合う、
少なければ合わないとわかる。
ちなみに当社では、
面接用に「100の質問」を作っている。
例えば、
・初めて会った人に
自分の話をするのは好きですか?
・自分が幸せを感じるのは、
どんな時ですか?
・ゼロから1を作るのと、
10から100を作る。
どちらが大変だと思いますか?
などだ。
こういった質問に
「良い・悪い」はない。
もちろん、
「正解・不正解」もない。
強いて言えば、
正解は社長であるあなたが
持っている。
なぜなら、あなた自身が
どちらの回答を好むのかによって
候補者が自社と合うかどうかが
変わってくるからだ。
なので、回答は
その会社によって変わる。
こうした質問を
いくつも重ねていくうちに、
その人の価値観が浮かび上がってくる。
「100の質問」に対する答えのうち、
70項目程度が一致していれば、
価値観が似ていると判断していいだろう。
それが、
あなたの会社にとっての
「いい人材」である。
・・・・・・・・・・・・・・・
価値観が似ていない人を
集めてしまえば、
社長が思っている行動とは
違う行動を取るので
イライラすることが増える。
また、入った人も、
自分と会社の方針や
働いている人たちと合わないので、
成果を出せずに
辞めていってしまうだろう。
多くの企業は、
採用した後に後悔することが多いが、
それでは遅い。
採用した後に後悔しないためにも、
一緒に働く部下や同僚を決める時には
価値観が一致するかどうかを
面接の時点で見極めることをオススメする。
まずは、今日お話した
「100の質問」を作るところから
始めてみてほしい。
PS
明日から
人材採用に悩んでいる人に向けて
キャンペーンを行う。
もしあなたが、
人材採用で悩んでいるのなら
明日のメールを見逃さないでほしい。
お電話かフォームにて
お気軽にお問い合わせ下さい。
皆さまからのお問い合わせ、お待ちしております。
お電話受付時間:10:00~17:00