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2019年2020/02/07

自分の話は70%しか伝わらないと心得よ

池本克之です。



仕事をしていて、
自分の考えが伝わらない…
と思ったことがある人は多い。


あなたはどうだろうか?



上司の中には、
自分が指示したことを
できなかった部下に対して、
こんなふうに説教する人もいる。


「俺の話、ちゃんと聞いているのか!」

「申し訳ありません。
聞きそびれていました…」

「何やってるんだ!
あれほど言ったじゃないか!」

…と。


しかし、これは
部下の間違いではない。


そもそも聞きそびれさせた
上司に非がある。


こう言うと、
少し厳しく感じるかもしれないが、

人の上に立てば立つほど
上司は部下に対する
コミュニケーションに対して
責任が生じてくる。


コミュニケーションの齟齬から
ミスが生じたのなら、
それは「伝わっていない」ことに
気づかなかったということだ。


なので、伝えた側のミス
ということになる。



このような「伝わらない」を
避けるために、

人の上に立った人間は
自分のコミュニケーション力を
高めなければならない。


そして、相手に逐一確認する作業も
続けなければならない。


実はこの考え方は、
私がかつて保険会社に勤めていた時に
教わったものだ。


保険会社とはソニー生命で、
教えてくださったのは
当時会長だった盛田正明さん。


盛田さんは、
ある会議で「話半分」ということを
おっしゃっていた。


というのも、
話がどれくらい人に伝わるかは
平均しておよそ70%くらい。


伝言ゲームなどでもわかる通り、
実際に普通のコミュニケーションで
30%部分はすれ違ってしまうというわけだ。


例えば、私があなたに何かを伝えるとする。


それを、あなたが
また別の人に伝えるとしよう。


この時の話の伝達度は、
70%のまた70%なので、49%。


これが話半分の現実なのだ。


もちろん、話半分になってしまえば
仕事の成果は著しく落ちてしまう。


さらに、間に何人もの人が入ることで
話の伝達度はより落ちていくだろう。


たとえ重要なことを伝えていても、
最後にはその重要な部分が
抜け落ちている、という場合も多々ある。


そして、それが原因でミスが起きたり、
トラブルが発生してしまうこともあるのだ。


なので、人に何かを伝える時には、
70%以上伝える努力をしないといけない。


特に、経営者であれば
極力100%を伝えられる
コミュニケーションのプロに
ならなければならない。


・・・・・・・・・・・・・


では、相手に自分が伝えたいことを
70%以上伝えるためには
どうすればいいのか?


それは、どんな伝え方をすれば
相手が理解しやすいのか、
ということを知る必要がある。


そして、それに合わせることが大切だ。


例えば、口頭で言っただけで
伝わる人もいれば、
文章にした方がわかりやすい、
という人もいる。


または、絵に書くことで
理解しやすくなるという人もいる。


実は、そういう私も
物事を理解する時には
イメージでないと頭に入らない。


なので、問題ごとがあると
いつもそれを図にする。


いわば
「ビジュアルにすることによって
論理を組み立てるタイプ」なのだ。


このように、
人によって理解しやすいもの、
理解しにくいもの、というのがある。


まずはこれを理解して、
口頭で伝わらなければ
他の方法で伝えてみるなどの
工夫が必要になってくる。


とにかく重要なことは、

どのような方法を使ってでも
必ず相手に伝わるようにする
ということだ。


・・・・・・・・・・・・・


仕事をしていて、
自分の考えが相手に伝わらない…
という人は多い。


もし、これを読んでいるあなたも
「自分の考えがなかなか伝わらない…」
と感じているのなら...


相手にとって
適切な伝え方になっているかどうか、
再度、確認してみてほしい。



PS
経営者には学ぶべきことが
際限なくある一方で、
忙しくて勉強する時間がない。


そんな中、効率よく学ぶには
何が必要なのか?


それには、これがお役に立てる。

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