池本克之です。
今回は、たった2人の総務部、
しかも20代の若い女性、
で850人の社員を管理している会社をご紹介します。
この会社は、
関通という物流会社で、
今年の5月に私のテレビ番組にも出演いただきました。
また、昨年楽天と提携したことで、
ネット通販の業界で大きな話題にもなりました。
総務2人で850人の会社を管理している秘密をお話する前に、
まずは、関通が今の状態に変わる前の話をさせてください。
株式会社関通は、達城久裕社長が、
軽トラ1台から一代で築き上げた会社です。
(そのストーリーが面白いのですが、今日のテーマから脱線して
しまうので、来週水曜日のメルマガでお話しします)
達城社長は、チャレンジ精神の塊のような方で、
現在まで続いている物流事業をはじめ、様々な仕事に挑戦した結果、
ネット通販の物流代行で業績を伸ばして行きました。
当時からネット通販が活発になっていたという時代背景もあり、
売上もスタッフの数も急成長しました。
しかし、いいことばかりではありませんでした。
顧客の数はどんどん増えていくので、
それに合わせて急いでスタッフを採用するものの、
教育が追いつかず、一つ一つの作業に時間がかかってしまう。
その結果、スタッフの残業時間は
月に平均50時間が当たり前の日々になっていました。
もちろん、そんな状態では、せっかく入社してくれたスタッフも
ストレスを抱えて、どんどん退職していってしまいます。
しかし、そんな状態でも会社の業績は急成長していますので、
当時の達城社長は目の前の仕事に対処するのが精一杯でした。
長期的な視点で、重要だとわかっていながらも、
労働環境の改善に注力することはできずにいました。
そんなある日のこと、社長に一本の電話がありました。
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電話:「プルルルル」
達城社長:「はい、関通の達城です。」
相手:「私、東大阪労働基準監督署の○○と申します。
実は、おたくの会社について、これまでにおたくの会社を
退職したスタッフの方々から残業が多いとか、
よくない噂がたくさん出ているようでして・・
一度職場の見学と、ヒアリングのお時間をいただけますでしょうか?」
達城社長:「・・・・」
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いわゆる『ブラック企業』として指導を受ける直前でした。
「・・こらあかんやろ・・」
今までも必死にやってきてはいましたが、
この体制で働き続けると、必ずどこかでツケが回ってくる。
流石にまずいと認識した達城社長は、
ここから社内体制の改革に取り組み始めます。
その時の取り組みが、いま関通が成功している秘訣であり、
『総務2人で850人の会社を管理している』
という社内体制の原型になっているのですが・・
さて、達城社長は何をしたのでしょうか?
続きは、また明日、お話したいと思います。
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