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2019年2020/03/01

社員数10人を超えた会社の次の成長への分かれ道

池本克之です。


本日から、7日間に渡って、
リーダー、管理職育成について
お話していく。

現在、社員数が10名未満の人も、
今後の会社の成長のために役に立つ
内容となるので、
ぜひ毎日目を通していただきたい。



あなたがもしご自身で起業している場合、
1つの分岐点となるのが社員数10名である。

その理由は、
この規模になると、
一人一人の社員の日々の細かい業務や、
指示をすることが難しくなるからだ。

その結果、
数名を束ねるリーダーを置く必要が出てくる。


実際に、ライフネット生命の創業者である
出口さんも、10名程度の単位で組織を
マネジメントすることを勧めている。

また、
Amazonの創業者であるジェフ・ベソスは、

「最適なチームの規模は、
 食事がピザ2枚で足りる人数である」

と言っている。



アメリカのベンチャー界隈では、
これを「2枚のピザ理論」と言うらしいが、
5~8名規模の小さなチームが
チームの規模として最適だということだ。

(※アメリカンサイズのピザ2枚で、
 5~8名分の食事量になる。)



もしあなたが、
先代から事業を受け継いだ後継者であり、
これまでのあなたの会社に
しっかりとした組織がなかった場合、
まさに今、
社内の統率に苦労しているかもしれない。



では、
今いるスタッフの中で仕事ができる社員を
リーダーに据えればいいかといえば、
残念ながら、そう簡単なものではない。


野球では、「名選手、必ずしも名監督にあらず」
と言われるが、プレイヤーとしての能力がある社員が、
必ずしも、優秀なリーダーになるとは限らないのだ。


具体例として、
僭越ながら私が若かった頃の話を
させてもらう。


当時の私は、
寝る間も惜しんで仕事をし、
ある程度の成果を出したことで、
同期で一番早く部下を持たせてもらった。

もちろん、
自分のチームで成果を出すということを
考えて、リーダーを任されていたのだが、

当時の私には、
部下に対し、このような思いを抱いていた。

「仕事ができない、仕事が遅い」
「仕事に対するやる気がない」
そう思っていた。


そして、

「俺がやったほうが早い」

ということに気づき、
部下が終わらなかった仕事は
全て自分で引き受けてやっていた。



======================

私:
「◯◯くん、
 頼んでおいた仕事の進捗はどう?」

部下:
「すいません、
 ここまで終わったんですが、
 もう少し時間がかかりそうです。」

私:
「そっか、
 もう定時だし、あとは俺がやるから
 ◯◯くんはもう帰っていいよ。」

こうして、部下がやり残した仕事は
全て自分でやっていた。

正直なところ、自分の成果を上げて、
給料を上げるために部下の仕事を奪ってでも自分でやって、
成果にしたかったという気持ちもあった。

(少し弁明させてもらうと、
 部下がやった仕事の成果を
 横取りしたことはない。

 ただ、その成果を出すための仕事を
 最後まで任せなかったという
 意味では悪いことをしたと
 今では思っている。)

======================


さて、あなたが抜擢したリーダーが、
このリーダー(若い頃の私)のタイプ
だったらどうだろうか?

短期的には、このリーダーが
そのチームの全ての
仕事を引き受けてくれて、
会社がなんとか回るかもしれない。


しかし、
もしあなたが会社を大きくさせたい、
事業を成長させたいと思っているのであれば、
このタイプのリーダーは、その障害になりかねない。


なぜなら、
このタイプのリーダーの元では、
部下の社員は育たず、
反対に会社や仕事に
不満を抱えることになるからだ。


結果として、
会社としての成長は止まる、
下手をすると、
その部下たちが離職し、
「今ある仕事すら回らなくなる」
ということが起こるかもしれない。

では、どのような社員をリーダーにすれば良いのか?

少し長くなったのでそれについては、
明日の夜のメルマガでお話しすることにする。


本日のメルマガをまとめる。

①社員数10名を超えた会社のさらなる成長への分かれ道は、
いかに自分の下のリーダー(管理職)を育てるかである。

②ただ単に、仕事ができるスタッフを、
リーダーに抜擢すれば言いというわけではない。


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