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2019年2019/06/05

社員を伸ばすコツ

ペンギン


池本克之です。


私は、弱みをカバーするより
その人の強みを伸ばしながら
得意分野を広げてもらうほうが、
本人にとってもチームにとっても
プラスになると考えている。


なぜなら、
弱点や苦手の克服には時間がかかり、
そこを人よりも秀でた強みに
もっていくのは
並大抵のことではないからだ。


本人のモチベーションが続けばいいが、
多くの人はモチベーションを
キープしづらい。


それが原因で
やる気がなくなってしまえば、
その人本来の力を出せなくなってしまう。


だからこそ、
本人の得意分野を伸ばしたほうが
いいと考えている。


そのため、私はよく
「自分の得意分野で
とにかく深く穴を掘れ」
とメンバーに伝えている。


深く掘ると
穴の直径はおのずと広がっていく。


例えば、直径1mの穴を
深さ100m地点までは掘れない。


100m掘れば、
間口は当初の何倍にも
広がっているはずだ。


広げ方が足らない時は、
わざと広げてあげる。


例えば、
別な仕事やチャンスを渡して
周辺を掘り下げてもらう。


そうやって間口が広がると、
楽に深く掘れるようになるからだ。


その手段の1つとしては、
他部署への異動。


研究・開発部門の人を
営業の現場に送り込んだり、
営業の前線にいる人に
管理部門の仕事を経験してもらったりする。


しかし、ここでとても重要な
ことがある。


それは、その時、
当人が開発や営業の仕事から
「外された」と落胆しないように、
異動の意図をリーダーが
しっかり伝えておく
ということだ。


これがしっかり伝わっていないと、
間違った認識をされ、
最悪の場合、辞めていってしまう
可能性がある。


そこまではいかなかったとしても、
外されたと思えば
モチベーションが下がり、
本来の力を発揮できなくなってしまう。


そうならないためにも、
必ず異動の意図を伝えることが
大切だ。


研究・開発部門の人が
営業の現場に行けば、
お客様の声を肌で感じることができる。


そうすると、
開発の視点や発想の幅が
ぐっと広がるはずだ。


このような部分を
きちんとコミュニケーション
できていれば、
本人も納得して
新たな経験を成長に繋げることが
できるようになる。


このようなジョブ・ローテーションは、
おそらくどこの会社でもやっているだろう。


しかし、やってはいるけど
「期待したほどの効果や成長が
得られない」という声もよく聞く。


事前に異動の意図も
きちんと説明している。


だけど、なかなか成長に
繋がらなかったり、
逆にメンバーのモチベーションを下げる
結果になってしまったり。


さて、その原因は何だろうか?


私は、その原因の1つは
期間が長すぎることにあると
考えている。


組織としては、
優秀な人材だからこそ
じっくり経験を積んでほしい
という考えがあるのかもしれない。


しかし、仕事ができる人は
目標設定と将来設計ができている人だ。


どんな経験も無駄にはならないが、
期間が長すぎると
例えば3年など、
これはいかにも長すぎる。


そもそも、そこに3年もかけている
組織のスピード感に問題がある気がする。


優秀な人材には、
短期で密度の高い経験が積める
チャンスを作り、
それがすぐに仕事に活かせるように
したほうがいい。


そのような仕組みを考えるのも
社長の仕事だ。


メンバーには、
弱みをカバーするより
強みを伸ばしながら
得意分野を広げてもらう。


それがメンバー自身を大きく成長させ、
結果、会社の成長にも繋がっていくのだ。


PS
会社を成長させるには、
結果が出る会議をすることも大切だ。


そのための方法は、
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