池本克之です。
強い組織には決まって
「企業風土」や「社風」「企業文化」
などと呼ばれるものがある。
例えば、リーダーが
「うちの会社は創業以来、
常に新しいアイデアを出してきた。
そのDNAが受け継がれて、
ひとつの社風をつくっている」
「うちの組織には、
あらゆるクレームを吸い上げて、
より良い価値を創造する気風が
満ちている。
みんな、そういう気風の中で育ってきた」
「うちの社員は、失敗を恐れない。
先輩たちが失敗を糧に
諦めず努力する姿勢を見せてきたからだ。
そういう企業文化が浸透している」
などと、胸を張って言える企業は
その典型例だ。
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企業風土、社風、企業文化。
呼び方はそれぞれだが、
これらはすべて社長の価値観で
できていることが多い。
特に中小企業の場合、
社長の価値観がそのまま企業文化になる。
しかし、ここで問題が1つある。
それは、価値観は目に見えない
ということだ。
人間は目に見えないことは
記憶に残りにくい。
また、何度か言われただけでは
日々の雑務に忙殺され
すぐに忘れ去られてしまう。
そこで何が必要になってくるかというと
社長の価値観を文書化したもの。
つまり、「ルールブック」である。
社長の価値観をすべて書き出し、
文書化するのだ。
例えば、
企業の理念や社会的・業界的役割。
商品作りやお客さま対応の方針といった
組織の根幹をなす考え方から、
普段の業務の取り組み方まで。
細かくルールを決めて記載する。
そして、
社員全員がそれを共有することで
誰もがどんな場面でも
同じ行動を取れるようになる。
組織にいる一人ひとりが
バラバラの価値観で仕事をしていると、
徐々にコミュニケーションがうまくいかなくなる。
それまで確認せずに
進められていたようなことでも
報告、連絡、相談が必要になり、
「余計な一手間」がかかるようになるのだ。
その結果、
徐々に社員間で不満や苛立ちが募り、
業績にもよくない影響が出てきてしまう。
だからこそ、
組織の価値観を統一するための
基準となるものが必要なのだ。
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強い組織には決まって
「企業風土」や「社風」「企業文化」
などと呼ばれるものがある。
あなたの会社はどうだろうか?
あなたが大事にしている価値観を
全従業員に共有し、
従業員が現場で体現することで
あなたが実現したい会社を作ることができる。
そして、それが企業文化になれば
たとえあなたが
会社からいなくなったとしても
あなたの想いを受け継ぎながら続く
会社になれる。
ぜひ、真剣に取り組んでみてほしい。
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