池本克之です。
部下は、上司から
まったく裁量権を与えられなければ
いずれ慢性的なストレスを抱えるようになる。
その理由は、
いちいち細かいことまで
上司に訊かなければ
実行させてもらえないからだ。
特に優秀な人材は、
上司の指示に従うだけでは
物足りない。
自分の頭で考え行動したいので
仕事が面白くなく、
やりがいも薄れていく。
おそらく、
「ここにいても成長できない」
と判断すると
さっさと転職していってしまうだろう。
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しかし、そんな部下とは対照的に、
指示をしなければ動かない部下もいる。
というより、指示をされて
言われたことだけをやっていれば
文句を言われないのだから
楽なのかもしれない。
上司からしても
自分の言う通りに動く部下は
心地が良かったりする。
しかし、
このような状態を長く続けていると
「企業に最適化した指示待ち族」を
大量に生むことになる。
実は、指示待ち族には
「指示待ちのプロ中のプロ」
というのがいる。
彼らは、上司の顔色をうかがって
仕事をしているフリが非常にうまい。
大した仕事はしなくても
決まった給料はもらえるし、
上司に逆らわなければ
気に入ってもらえる、
というインセンティブも待っている。
評価も営業成績というよりは、
上司に気に入られるかどうかが重要。
自主性はないが、
そういう人が出世したりするので
部下たちもそれを見て真似する。
こうやって、
企業に最適化した指示待ち族が
ぞくぞく生まれていくのだ。
無論、このような企業からは
優秀な人材がどんどん流出する。
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では、このような状態を回避するには
どうしたらいいのか?
それは、ある程度、
部下に裁量を与えることが
重要になってくる。
例えば、
セールストークで必ずお客様に
伝えなければいけないことをまとめた
チェックリストがあるとする。
そのリストの項目は、
基本的にはすべて伝えるのが
ルールだろう。
しかし、伝える順番は
その場の状況に応じて決めればいい。
ところが、上司の中には
「順番が違う!
何で私の言うとおりにしないんだ!」
と怒鳴る人もいる。
これでは、優秀な部下は
いつまで経っても裁量を与えてもらえず
次第に嫌になってくる。
だからこそ、
ある程度、裁量を与え
行動してもらうことが大切なのだ。
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部下は、上司から
まったく裁量権を与えられなければ
いずれ慢性的なストレスを抱えるようになる。
そして、優秀な人ほど
早めに見切りをつけて
次の転職先を探すようになる。
優秀な人材を逃さず、
自社で大きく成長してもらうために、
私たちは部下を信じて裁量を与え、
仕事を任せていかなければならない。
それが、今後の会社の成長に
大きく関わってくるのだ。
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