池本克之です。
「社長は孤独である」
とはよく言われるが、
社長をしているなら
この言葉を強く実感する瞬間が
あるだろう。
実際、私にだってあるし、
過去にも何度でもあった。
これは、
企業規模の大小にかかわらず
トップに立つ者は必ず感じるものだ。
そして、孤独であるがゆえに
色々な不安も抱えている。
「この事業はずっと続くのか…」
「何か足元をすくわれないか…」
「明日になったらダメになっているかも
しれない…」
など、常に不安がつきまとっている。
当然のことだが、どのような企業も
社長はその会社に1人だけであり、
社長業務を行うのは社長のみだ。
今後の経営を左右する重要な判断を
迫られたり、
業績がなかなか上がらずに
改善策が必要となったり、
資金繰りが苦しくて、
融資先との交渉が求められる
などといった時には、
最終的な決断ができるのは社長である
あなた、ただ1人。
周りにどんなに優秀な社員が
いたとしても、
社員はあくまでも社員であり、
雇用主であるあなたとは
立場がまったく違う。
それに、社長のあなたが下した
判断によっては、
経営危機に陥ってしまう
リスクだって充分あるのだ。
そうなれば、最悪の場合、
多くの社員が職を失い、
路頭に迷ってしまう…
なんてことにもなりかねない。
考えただけで嫌になるが、
社長をしている限り
避けて通ることはできない。
このように、私たち社長には
常に不安と緊張がついて回る。
しかし、私は
このような不安を大きく軽減させる
唯一の方法を知っている。
しかも、この方法は
ほとんどの社長が
存在こそ知っていても
手を付けていない人がほとんどだ。
それは何かと言うと、
「事業計画書」である。
さて、あなたの会社に
事業計画書はあるだろうか?
あったとしても一度作っただけで、
その後はアップデートしていない、
なんてことはないか?
私は、今までに2社の企業を
100億円企業へ成長させていったが、
その過程では常に事業計画書を
作成してきた。
その数は数え切れないほどだ。
そして、常にアップデートを
繰り返してきた。
なぜなら、事業が成長する中で
計画もどんどん変わっていくからだ。
会社も成長している、
社会情勢も変わっていく中で、
最初に作ったものだけで止まっていれば
それは事業が止まることと同じである。
しかも、今は変化の激しい時代だ。
今までライバルだと
思っていなかった企業が、
突然、自分たちのビジネスを
奪ってしまう、
なんてこともありえる。
だからこそ、
一度作ったものだけで止まっていれば
事業計画書の意味がない。
なので、常に事業計画書は
アップデートする必要がある。
そして、事業計画書を作ると
どんな良いことがあるのかと言うと、
今いる社員たちが
「あなたについていきたい」
「一緒に実現したい」
と思えるようになるということだ。
なぜなら、事業計画書には
あなたの大きなビジョン、
そして、それを実現するべき理由。
そのためにやるべき行動。
達成しなければいけない目標数値。
それらがすべて含まれているからだ。
社長がどんなビジョンを持っている
のか?
この会社はどこに向かっていて、
自分たちは何のためにここで
働いているのか?
これらがわからないと、
働く意義を見つけられなかったり、
モチベーションも続かない。
だが、社長のビジョンや
会社の方向性がわかっていれば、
自分がここで何をすればいいのか?
何のためにここで働いているのか?
ということが理解できるので、
働く意義も見つけられるし、
会社の明るい将来が見えることで
自分自身の将来も見えるように
なってくる。
すると、社員は安心して
あなたの会社で長く働くことが
できるようになるのだ。
そして、さらにいいのは、
社員が社長と同じビジョンを共有して
いることで、
社長が自分1人で走っているという
感覚から抜け出せる、
ということである。
これは、純粋に嬉しいし、
何より心強く、頼もしい。
多くの日本の経営者は、
自分のビジョンを
社員に語るということが
ほとんどない。
自分たちは世界をどういう風に
変えたいのか、
それに関して
自分たちは何ができるのか、
という話をしない。
なので、社員たちはやる気を失ったり、
そこで働く意味をなくし
転職を繰り返したり、
ただなんとなく働くように
なってしまうのだ。
こんな状態で
組織が大きく伸びるわけがない。
また、実際のところ、
社長にカリスマ性なんていらない。
優れた社長に必要なのは、
「魅力的なビジョンを描くこと」
「実現する具体的な計画を立てること」
このたった2つだけでいい。
さて、改めてお訊きするが、
あなたの会社に
事業計画書はあるだろうか?
もしもないという人や、
一度作っただけでその後はアップデート
していない、という人は、
今からでも時間を作って
着手することをオススメする。
「時間がない…」というのは
誰にでも言えるが、
そんな中でも
作った人だけが社員の気持ちを
しっかり掴み、
これから先も
順調に会社を伸ばし続けていくだろう。
PS
社員を鼓舞する事業計画書の作り方は
ここで知れる。
↓
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