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2019年2020/01/31

会社の成長を加速させるフローチャート

池本克之です。



会社で働く人の多くは、
自分の部署、自分の仕事のことしか
考えていない。


それぞれ何かしらの担当を持って
仕事をしているので、

何か問題が起きた時も、ついつい
「それは私の担当ではありません」

「自分の担当部署じゃないので
よくわかりません」

という発想になりがちだ。


だが、これでは組織として
あまり良い状態とは言えない。


なぜなら、自分以外の仕事を
「他人事」として見ているからだ。


こうなると、
お互いに協力しようという意識が
低くなる。


その結果、組織のチームワークは乱れ、
思ったような成果を出せなくなる。


・・・・・・・・・・・・・


私がかつて
通販会社の社長をしていた頃も
似たような問題が起こっていた。


今でもよく覚えているのが、
その問題を解決するために
大きな特注のホワイトボードを
買ってきて、

自社のビジネスモデルを
全部フローチャートにして書いていたことだ。


なぜこんなことをしたのかと言うと、
会社にいる全員が
自社の構造を理解する必要があると
考えたからだ。


冒頭でも話したが、
多くの人は自分の部署、
自分の仕事のことしか考えていない。


かといって、
「他の部署の人の気持ちを考えなさい」
といくら言葉で言っても、
自分が経験していないのなら難しいだろう。


したがって、目に見える形で
業務全体のフローチャートを作るのが
有効だったのだ。



フローチャートを使うことで
以下のことを社員たちに理解してもらった。


・会社の中での仕事は
みんな繋がっている。


・それを効率化のために、
たまたまあるパーツを担当しているだけなんだ。


・問題が起きた時に
自分のパートじゃないからと言って
関係ないということではない。

やがて自分のパートにも影響がある。



さらに、私はそれ以外にも
経営に関わるあらゆる情報を書いていった。


市場であれば、
自社はどういう市場で戦っているのか?


そこにはどんなライバルがいるのか?


そのライバルたちが
得意にしていることは何なのか?


それに対抗するために
うちの会社が強化しているものは
何なのか?


これらの情報もすべて表現していった。


つまり、
「見える化」していったのだ。


それ以外にも、
売上を作るための数値の計測を
ホワイトボードで見せていった。


KPIもすべて書いていき、
売上を日次でチェックしていた。


このフローチャートを作ったことで
大きなホワイトボードを見れば
誰もが自社のことを理解できるという
状態になった。


同じ会社で働く全員が
事業の全体像が理解できるようになる。


これが大事なのだ。


・・・・・・・・・・・・・


当時は会社が急成長していたので、
いつまでも私が細かく社員たちに
指示を出し続けるのは限界があった。


自分がやらなければならない仕事、
社長の私にしかできない仕事もあるので
そちらに目を向ける必要があったからだ。


そこでフローチャートを活用し、
私がいなくても誰でも判断できる環境を
作っていったわけだ。



自社のビジネスモデルを
見える化したことで、

間違っていること、
おかしなことがあれば
すぐにわかるようになった。


それだけではない。


今まで見えていなかったこと、
大事だけど気付けていなかったことに
気付いたことで、
会社がさらに大きく成長する
きっかけになった。



このようなことは私だけではなく、
ビジネスモデルを見直したことで
ますます成長のスピードが速くなり、

成功の階段を上り始めたという会社は
数多くある。


・・・・・・・・・・・・・


さて、あなたの会社のビジネスモデルは
どのような構造になっているだろうか?


その構造を社員たちは理解しているだろうか?


同じ組織にいる人が
お互いに協力し合えるように、

ビジネスモデルを見える化することは
あなたの会社がさらに大きく
成長することへ必ず繋がる。


ぜひ、積極的に取り組んでほしい。

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