池本克之です。
チームの一体感を高め、
そこで働く個々人が
仕事に情熱を注いで働くためには
何が必要だろうか?
答えはとてもシンプルだ。
それは、
「何のために働いているのか?」
ということである。
会社のリーダーは、
彼らのこの質問に
明確な答えを用意しておく
必要がある。
その答えというのは、
目的であり、ビジョンや理念と
呼ばれるものだ。
目的やビジョン、理念は、
メンバーのモチベーションに
大きく影響する。
この質問に明確に答えられないと、
彼らは今の会社で働く意義を
見出すことができない。
仕事があるから働く、
というだけでは、
自分が持つ能力を最大限に
発揮することは難しい。
だからこそ、
目的やビジョン、理念といったものは
そこで働く人たちにとって
とても重要なものになる。
そして、目的意識が全員に浸透し、
その上で目標が達成されていけば
企業は軌道に乗る。
ただし、
成長に伴って人数が増えると
新たな問題が起きるようになる。
それは、
理念を実現しているかどうか
というより、
手段や効率に目がいくという
弊害が生まれることだ。
効率化が優先されすぎると
理念は忘れ去られてしまう。
理念が忘れ去られれば、
手段や結果を出すことだけに
焦点が当たり、
場合によってはお客様が不在となる。
つまり、自利優先の経営に
なってしまうのだ。
今は、理念が忘れ去られた企業も
多くある。
例えば典型的なものとして、
近年、色んな形で企業の不祥事が
テレビや紙面を賑わしている。
このような企業は、
理念をなくしてしまったと
言えるだろう。
中には、違反を認識しながらも
組織ぐるみで不正に手を染めていた
というケースまであるほどだ。
理念がきちんと浸透していれば、
このような問題は起きにくいはずである。
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組織の規模が大きくなることで
起こる問題は他にもある。
規模が大きくなってくると、
必然的に細かいルールやマニュアルが
必要になってくる。
もちろん、マニュアルには
良い効果もある。
しかし、その一方、
形ばかりの理念やビジョンを
掲げている組織においては、
効率化を優先したマニュアルが
出来上がる。
これも先ほどと同じで、
理念を実現しているかどうかより、
手段や効率に目がいきがちになる。
その結果、気づいたときには
社長が思っていた組織とは違う
組織が出来上がることもある。
さて、そんな時に
リーダーがやらなければならないことは
何だろうか?
それは、
「理念の実現のために
自分は何ができるのか?」
「忘れ去られた理念を
もう一度思い出させるためには
どうしたらいいのか?」
ということを考え、
実行することだ。
私はその答えとして、
理念を忘れずに
メンバーに伝え続けることだと
考えている。
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さて、あなたは
チームメンバーからの
「何のために働いているのか?」
という質問に、
明確に答えられるだろうか?
目的やビジョン、理念は
働くメンバーのモチベーションに
大きく影響する。
もし、すぐに答えられない
というのなら、
これを機会に一度立ち止まって
考えてみてはどうだろうか。
この時間は、
これからあなたの会社が
さらに大きく成長していく上で
とても重要な時間となるだろう。
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