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2019年2019/07/12

ナンバー2という存在

no2


池本克之です。


突然だが、
あなたの会社に
ナンバー2はいるだろうか?


残念なことに、
多くの企業には
ナンバー2がいないのが現状だ。


こんな話をすると、
「ナンバー2なんていらない」
という社長もいる。


どうしてか?


それには、
色々な事情があるようだ。


例えば、
今までにナンバー2はいたけど、
退職してしまった。


ナンバー2として
仕事を任せてみたが
自覚がなく、頼りない。


期待はずれ。


中には、
部下を引き連れて独立された
という社長もいる。


このような過去の経験から、


「だったら、
別にナンバー2なんていなくても
自分がやればいいんじゃないか」


という考えになっているのだ。


確かに、
そうなってもおかしくはないし、
それが社長の常識になっていても
不思議ではない。


あなたはどうだろうか?


自社にナンバー2がいるといいと
思うだろうか?


それとも、
先ほどの社長たちのように、
いらないと思っているだろうか?


そんな私はどうなのかというと、
ナンバー2は必ず必要だと考えている。


なぜなら、
会社を大きくしていくためには
ナンバー2がいなければ難しいからだ。


また、現実問題、
社長が1人で働いていても
必ず限界がくる。


そして、社長の能力以上の会社に
することなんてできない。


売上は頭打ち。


何か新しいことをやろうとしても
考える時間もない。


社長があれもこれもすべてやらないと
物事が進まない。


そんな状況になる。


実際、私も
100億円企業を創っていく中で、


ナンバー2がいない時は
権限が私に集中し、
私自身が疲弊していた。


また、
私の目が届かないのをいいことに
遊んでいる社員までいた。


こっちはもっと会社を
大きくしていこうと思っているのに、
組織はバラバラだった。


しかし、ナンバー2を育成したことで、
私に起きた変化はこうだ。


まず、私自身、
「自分に何かあっても代わりがいる」
と思えるようになった。


たとえ、私が倒れても
自分の代わりがいるのだ。


そして次に、
権限が委譲されたことで、
判断と行動がスピードアップ。


さらには、
ナンバー2が部下を教育、
指導するようになったことで、
会社全体の生産性が上がった。


それに伴い、業績も上がった。


他にも、


私の目が届かないのをいいことに
遊んでいる社員は、
ナンバー2の目が行き届くことで
サボる社員が減った。


私は、自分がやりたい仕事、
やらなければならない仕事に
集中することができるようになった。


つまり、
社長が本来やるべき仕事が
できるようになったのだ。


何度も言うが、
会社をこれからも
大きくしていきたいと思うのなら
必ずナンバー2が必要。


もちろん、
冒頭で話したような社長たちも、
ナンバー2の重要性はよくわかっている。


ただ、過去の失敗と
天秤にかかっている状態なのだ。


では、どうしてナンバー2の育成が
うまくいかないのかというと、


まず大事なことは、


ナンバー2にしたからといって、
放っておいては育たない、
ということだ。


あなたの考え方や価値観も
ナンバー2に共有していかないと
いけないし、


仕事をする上での知恵や
テクニックなども
合わせて教えてあげる必要がある。


そして、それをナンバー2が
しっかりと理解していることが大切だ。


中には、
社長はナンバー2だと思って
接していたのに、


当の本人は、
自分がナンバー2だと知らなかった
というケースまである。


これでは、
ナンバー2が育つはずがない。


なので、大事なことは、
しっかりと伝えること。


そして、ナンバー2に育ってほしい、
きちんと自覚を持ってほしいのであれば
あなたの考えを具体的に伝える必要がある。


何を言うかではなく、
どう言うかなのだ。


ナンバー2をつくるのは、
もちろん簡単ではない。


しかし、それから目を背けていても、
会社を社長の能力以上に
大きくすることなんてできない。


ここで、もう一度
あなたにお訊きしたい。


あなたの会社に
ナンバー2はいるだろうか?


これから先も止まることなく
成長を続けていくために、


決して諦めずに、
チャレンジを続けていってほしい。


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