池本克之です。
人間は、忘れる生き物だ。
嫌なことや失敗したことも
時が解決するなどと言われているとおり
実際には忘れることができる。
鮮明に記憶しているようなことでも、
少なからず徐々にその記憶は
薄くなっていく。
仮に覚えていたとしても、
時にその記憶はまったく違うものに
塗り替えられたりする。
それほど、人間の記憶というのは
曖昧で不正確なものなのだ。
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では、トップが従業員に
大切なメッセージを伝えた時も、
やはりそのメッセージは
だんだんと従業員の記憶から
なくなっていくのだろうか?
おそらく、何もしなければ
そうなっていくだろう。
1ヶ月後には何も覚えていない
という人もいるかもしれない。
しかし、私たちには
「これだけは忘れてほしくない」
というようなメッセージも
あるのではないか。
例えば、会社のミッションや
ビジョン、バリュー。
会社が進む方向性や
仕事に対する姿勢など。
仕事をしていく上で大切なことは
忘れてほしくないと思うだろう。
そして、その通りに
行動してほしいと思う。
しかし、実際のところ
多くの企業では、
社員に伝えたつもりが
伝わっていなかった…
言ったことと違う行動を取られる…
さらには、これらが原因で
大変な問題にまで発展してしまった…
などというようなことが起きている。
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では、このような問題を防ぎ、
私たちの考えを社員の記憶に
定着させるためには
どうしたらいいのだろうか?
それにはやはり、
繰り返し何度でも伝えることが
大切だ。
もう何度も聞いたことがある
やり方かもしれないが、
これが最も効果の高い方法である。
もちろん、繰り返し伝えることが
どれだけ大変なことなのかは
理解している。
骨の折れる作業だし、
時間だってかかる。
しかし、経営の神様と呼ばれた
松下幸之助さんも
従業員に繰り返し話をすることを
とても大事にしてきた経営者の一人だ。
若い頃には、
3年近く毎日朝会で自分の考えを
話している。
それは、10分か15分ほどの
話しではあるが、
繰り返し繰り返し自分の考えを
訴えていたのだ。
京セラの創業者である
稲盛和夫さんも同じ。
従業員が数十人、
売上も年間一億円もない
零細企業の時から、
「日本一、世界一の企業になっていこう」
と、事あるごとに従業員たちに
話していた。
その結果、従業員たちは
経営者の考えを理解して動き、
経営者と一緒になって
夢や目標に向かって
力を合わせられるようになったのだ。
繰り返し伝えるということは
決して簡単なことではないし、
気力が必要な仕事でもある。
しかし、会社のトップである経営者が
繰り返し話をすることによって、
自分たちのリーダーは
何を考えているのか?
何をしようと思っているのか?
そして、今、自分たちが
やるべきことは何なのか?
ということを従業員が理解し、
それと同時に行動しようとする
きっかけになる。
何度も何度も繰り返し伝えられることで
経営者の本気度も感じられる。
そして、その熱が従業員に伝わることで
日々の仕事にまで活かされるようになるのだ。
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人間は、忘れる生き物だ。
しかし、何度も繰り返し伝えることで
記憶に定着させることはできる。
だからこそ、
あなたが大事だと思っていることは
事あるごとに何度でも繰り返し
伝えてほしい。
それが全員に浸透した時、
組織はより一層団結し、
どんな障害も乗り越えられる
強いチームとなるだろう。
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