会社の情報はオープンにすべき

情報


池本克之です。


あなたの会社では、
情報のすべてを社員に公開している
だろうか?


「これは見られたくない」
「これは知られたくない」
というような理由で
公開していないものはないだろうか?


ほとんどの大事な情報というのは、
上層部にしか流れていないことが多い。


なので、その下にいる部下たちは
大事な情報が流れてこない。


または、
部分的にしか流れてこない、
ということが多い。


ひどい場合には、
社員たちに経営状況が知らされず、
ニュースで初めて
自分の会社の倒産を知った、
なんてこともあるくらいだ。


このような状況では、
そこで働く社員たちは
会社に対して不信感を抱くようになる。


中には、
転職を早めに決めてしまう人も
出てくるだろう。


「こんな危ない会社にいたくない」
と思うからだ。


大事な情報、
特に悪い情報を隠しておくと、
人が離れていく場合がある。


実際、部下も人間なので、
感情がある。


大事な情報は教えてほしいし、
知っておきたいと思うものだ。


たとえ、
それが悪い情報だったとしても
知っておきたいと思うし、
私自身、開示すべきだと考えている。


そうじゃないと、
いずれ社員たちは
会社や社長への不信感を募らせ、
仕事にも悪影響を及ぼすように
なるだろう。


いくら上層部だけで
挽回しようと思っていても、
下に伝わっていないと
うまくいくものもいかなくなる。


だからこそ、
情報はすべてオープンにすべきなのだ。


そういう私の会社でも、
すべての情報をオープンにしている。


貸借対照表も損益計算書も
売上計画もすべてだ。


もちろん、
評価基準や報酬規定なども
明確に記載している。


このように、
すべての情報を開示することで、
リーダーと部下は
お互いの信頼関係が強くなっていく。


どのような人も、
自分に対して隠し事をしているような
人を信用することなんてできない。


しかし、
すべての情報を公開することで、


「この会社は信頼できる」
「社長は信頼できる」
と思えるようになるのだ。


社長の中には、


「そんなものを見せて
万が一社員たちが
離れていってしまったらどうなるのか」


と思う人もいるかもしれないが、


悪い情報であればあるほど
開示していなければ、
それは不信感となり、
結果的に社員たちは離れていって
しまうだろう。


そうならないためにも、
仮に、会社の状況が悪かったとしても
それを正直に話し、
一緒に解決策を考えていくべきなのである。


そうすることで、
社員もその事実を
自分の問題として捉えることができ、
何をすべきかを上司とともに
考えられるようになる。


こうなると、
組織は一層、団結できるようになる。


情報をすべて公開するというのは
気が引けるという人もいるかもしれない。


だが、社員や今後の会社のことを
考えれば、
たとえ悪い情報であっても
開示したほうがいい。


それが社員たちの心を動かし、
あなたの会社が
これから先もよい方向へ向かう
きっかけになるのだから。


PS
もしあなたが、
組織のマネジメントで悩んでいるのなら
これがお役に立てるかもしれない。

https://amzn.to/2SXjB50

人は管理しない

仕事


池本克之です。


どのような人もそうだが、
面倒なことや
自分がしたくないと思っていることは
なかなか行動に移せない。


後回しにしたりする。


仕事でも同じだろう。


例えば、
「これ、いついつまでにやっといてね」
と上司が言ったとしても、


自分がしたくないことや
「面倒だな…」と思うものは
なかなか手が動かなかったりする。


もちろん、
しなければいけないことは
分かっていても、


気付いたら
多くの時間が経っている…
なんてこともある。


そして、期限の日になり、
出来ているだろうと思い
部下に訊いてみると、


「すみません…。
まだできていません…」


と言われれば、
上司の怒りは爆発する。


「え?何で?
やっといてって言ったよね?
どうしてやらないの?」
などと言って部下を責め立てる。


また、


「こんなことも
すぐにできないなんて大丈夫?
こんなんじゃ、
これからやってけないよ」


なんて嫌味たっぷりに言う上司も
いるだろう。


もちろん、仕事を後回しにした
部下も悪い。


だが、嫌味たっぷりに言ったり、
くどくど注意をしても
あまり意味がない。


なぜなら、
仕事を確実にこなしてもらうことの方が
重要だからだ。


このような場合には、
部下に期限を再設定させ、
要所要所で進捗状況を報告させるように
したらいいだろう。


しかし、中には
くどくど注意をし続ける人もいる。


このような人は、
部下を管理しなければいけないと
思っている場合が多い。


部下が自分の思う通りに動かないのが
気に入らないのだ。


そして、一度でも自分の思う通りに
動かなければ、
しょっちゅう部下を呼びつけては
事細かに報告させ、


部下のやり方に
いちいち口を挟むようになる。


これでは、部下は
たまったもんじゃない。


「この人の下で働くのは嫌だ」
と思うようになるだろう。


大切なのは、
人を管理することではなく、
仕事を管理すること。


例えば、
「◯日までにA社との契約をまとめる」
といった計画があるとすれば、


その日までにどのように進めるかを
しっかり指示したら、
あとは部下に任せる。


そして、仕事を任せたら
その後は、随時、口頭なり、
メールやチャットワークなりで
進捗状況を見ておけばいい。


ほぼ順調に進んでいる限り、
口は出さない。


それが「仕事」を管理する、
ということだ。


くどくど注意をしたり、
しょっちゅう部下を呼びつけては
事細かに報告させ、


部下のやり方にいちいち口を挟むのは
人を管理していることになる。


このやり方だと、
部下はいつまで経っても
一人前になれない。


上司に言われた通りにやればいいので、
自分の頭で考えなくなるからだ。


また、くどくど言われることが
嫌になり、
上司との関係が悪くなることもある。


これでは、思った通りの
成果は出ないだろう。


私たち上司にとって大事なことは、
部下を管理することではない。


部下がしている仕事を
管理することの方が重要なのだ。


そして、部下に仕事を任せるのも
部下を自分の思い通りに
動かしたいからではなく、


部下に結果を出させ、
自分の力で仕事が進められるように
するためだということを


上司の私たちは
決して忘れてはいけない。


PS
7月29日に私の新刊本である
【「すぐやるチーム」をつくる
たった1つの考え方 】が発売された。


チームに悩みを抱えている人には、
ぜひ手にとっていただきたい内容だ。

https://amzn.to/2SXjB50

ダイヤモンドオンラインで、全5回の記事連載がスタートします!

unnamed


池本克之です。



28日に、新刊

『「すぐやるチーム」をつくるたった一つの考え方』

が発売された。


この本は、

『「いまどき部下」を動かす39のしかけ』

の第二弾として三笠書房から出版されている。






経営者や、管理職の人であれば、

多くの人が部下に対して



「いいから早く仕事しろよ」

「まだ終わってないの」



と思ったことがあるだろう。



本書では、上司と部下のすぐ動けるチームの共通点、

構築方法について書いた。







この本の内容を一言でまとめるとしたら、



「モラル感覚が近いチーム」が

早く成果を出せるチームである



ということになる。



モラル(価値観)が合う者同士でチームを

編成すべきだ。



たとえ、さえない社員だとしても

モラルが近い管理職のもとに配置転換することで

仕事のできる社員に変化するという実例も

すでに何度も目にしてきた。







また、拙書

『「すぐやるチーム」をつくるたった一つの考え方』

の発売を記念して、

ダイヤモンドオンラインで

全5回の連載記事を掲載いただくことが決定した。

 

こちらは無料になるので、ぜひあなたに読んで欲しい。

 



今週の火曜日より、毎週火曜日、全五回の掲載となる。

 



第一回は、「社員とトップの価値観のずれ」について

 

社長がどうしてもやってしまいがちな、

「多少会社の価値観と会わないけど、

実績十分でうちの会社にはもったいないような人材」



「話してみると、社長と同じ価値観を持っていて、

既存の社員ともうまくやっていけそうだけど、

仕事が一人前にできるようになるまでには

何年もかかりそうだと思う人材」

 

よりも優先して採用することがなぜ危険なのかを

拙書から抜粋してご紹介した。

 

 

詳細は、ぜひ、

ダイヤモンドオンラインにて確認いただきたい。

↓↓↓

https://diamond.jp/articles/-/209356

 

 



PS.

新著『「すぐやるチーム」をつくるたった一つの考え方』

はこちらからご購入下さい。

↓↓↓

https://amzn.to/2Yz9oRy